カブトムシの幼虫の見分け方は?
子供はもちろんのこと大人も飼育している人が多いカブトムシ。上手に飼育ができると幼虫も生まれて次の世代も飼育することができます。
そんなカブトムシを幼虫の時から購入して飼育する場合や、後々つがいにして飼育したい場合、その幼虫がオスかメスかを知りたいという状況もあるでしょう。
今回はカブトムシの幼虫のオスメスの見分け方や、よく似ている他の虫の幼虫との違いをご紹介しています。
カブトムシの幼虫のオスとメスの見分け方
それでは早速、カブトムシの幼虫のオスメスの見分け方をご紹介していきましょう。
カブトムシの幼虫の性別の違いによる身体的な特徴は、「三令幼虫」という段階にならないと表れません。
まだ生まれたばかりで体長が1cmにも満たないものを「初令幼虫」、その後7日から10日ほど経過して脱皮し、一回り大きい幼虫になったものを「二令幼虫」と呼びます。
そしてそれから更に20日ほど経過して脱皮し、4cmから10cmほどに成長したものが「三令幼虫」となります。
この三令幼虫になる期間は、大体10月から次の年の5月にかけてが多いです。
子供の夏休みの間に野生で見つけたものはまだ生まれたばかりの初令幼虫である可能性が高いと言えます。
三令幼虫になる以前の段階でオスかメスかを見分けるのは難しいのですが、三令幼虫になると見分けるポイントが出てきます。
①幼虫のお腹側のおしりのちょっと上のあたりにアルファベットの“V”のような模様入っているものはオスの可能性が高い
②おしりの方の色の濃い部分に、白っぽい点が浮き出ているものはメスの可能性が高い
これらの2点でオスとメスを見分けることができます。
カブトムシと似ている幼虫の見分け方
森で野生の幼虫を探す際、見た目はそれっぽいけど「これ本当にカブトムシの幼虫かな?」と思ったことがある方も多いかと思います。
実際、カブトムシの幼虫によく似た他の虫の幼虫もいるので、いざ育ててみたら違う虫だった!ということもあります。
そういうことを避けるためにも、幼虫自体の見分け方もご紹介していきます。
カブトムシの幼虫と見た目がよく似ている虫として挙げられるのが、「クワガタ」「ハナムグリ」「カナブン」があります。
まず、クワガタの幼虫との見分け方としては、
- 肛門の形を確認する。カブトムシは横に割れており、クワガタは縦に割れています。
という方法があります。
そしてカナブン、ハナムグリの幼虫との見分け方は
- 地面に置いた時の動き方を見る。ハナムグリやカナブンの幼虫を地面に置いた時は背中を地面につけて歩くという習性があります。カブトムシの場合はお腹を地面につけて歩きます。
裏返した状態で地面に置いてみて、そのまま進むかひっくり返って動こうとするのかで判断できますね。
この方法を試してみれば野生の幼虫を探す時でもしっかりカブトムシの幼虫を見分けることができます。
基本的にカブトムシの幼虫は木や枯れ葉のある土の中にいることが多いので、掘り起こしてみましょう。
まとめ
犬や猫などの動物に比べ、飼育してみやすいカブトムシ。
自分自身も子供の頃カブトムシを飼育していたけれど、大人になり子供が飼いたいと言い出したことをきっかけにまたカブトムシ飼育にハマったという人もよくいるそうです。
幼虫の時にどれだけ栄養を摂取できたかで成虫になった時の大きさが決まるカブトムシは、丁寧に飼育することで身体の大きなカブトムシに成長させることもできます。
ただ飼うだけではなく、手をかけた分だけ立派に成長する姿を観察できるのもカブトムシ飼育の魅力です。
オスとメスを同時に飼育できれば、卵が産まれ何年もかけて飼育していくことも可能ですので、まずは正しい知識をつけてカブトムシ飼育を楽しんでみてくださいね!