カブトムシ飼育

カブトムシの幼虫を育てる時に必要な水分

はじめに

昆虫採集が好きな人の中でも、人気の高いカブトムシ。子供だけではなく大人もその魅力に夢中になっていますよね。そんなカブトムシを始めて幼虫から飼育してみようという時、どんな風な環境にしてあげるのがいいのか知っていますか?

幼虫の時にどのように過ごしどれだけ栄養を得たかによって成虫になった時の姿が決まるカブトムシ。そんなカブトムシの幼虫の最適な環境、必要な水分についてご紹介していきます。

カブトムシの幼虫を飼育するのに必要なもの

まずはカブトムシの幼虫をしいくするために必要なものを見ていきましょう。

①飼育ケース

②昆虫マット(幼虫用)もしくは昆虫用の腐葉土

この2つだけです!

これだけなら、今は100円ショップでも揃います。

気を付けておきたいのはマットの種類です。幼虫は成虫と違い、主に土から栄養を吸収するのでマットや腐葉土は栄養豊富な幼虫用もしくは成虫と幼虫が兼用して使えるタイプのものを選びましょう。

そしてそれらを飼育するケースに10cmほど敷き詰め、その中に幼虫を入れればOKです。飼育ケースの代用として、衣装ケースやペットボトルの上部を切ったものでも飼育できます。一回でたくさん育てたくて大きな衣装ケースを使う人もいますが、土の手入れが大変になることもあるので、初心者のうちは1匹ずつの単頭飼育から始めてみましょう。

幼虫にも水分が必要!

虫かご

幼虫の間は、土から栄養を吸収して成長するカブトムシですが、土に入れたまま全く何もしなくていいわけではありません。幼虫も水分も必要になるので常に土の状態を確認して、水分が不足していると感じたら霧吹きで水分を与えてあげましょう。

幼虫を飼育する時のベストな土の湿り加減は、土を手で握った時に形が残る程度です。市販されている昆虫マットなどは丁度いい水分を含んだ状態になっているので、はじめに敷き詰める時にどのくらいの湿り気か確認しておくといいですね。

それでも段々乾燥してきたりもするので、その都度霧吹きで水をかけてあげましょう。

ただし水分のかけすぎには注意が必要です。特に成長が進み幼虫が蛹になる時期になっている時は、土の湿り気が多すぎると蛹室(蛹になるためのスペース)の中にまで水分が浸透してしまい、せっかく蛹になった幼虫が死んでしまうこともあります。それまでは定期的な水分補給をしていたとしても、蛹になったら土が少ししっとりしているくらいの水分があれば十分なので、必要以上に水分をかけないよう丁寧に土の状態は確認するようにしましょう。

土のお手入れの頻度

基本的には、水分の管理以外することがない幼虫期間ですが、土の環境が悪くなっていないかも確認したり、必要に応じて土の入れ替えもしてあげましょう。

カブトムシ幼虫もフンをします。そのフンが溜まってきたら土を変えてあげるタイミングです。土の交換の目安としては

・秋 おおよそ2か月に1回

・冬 幼虫はあまり活動しないので交換しなくてOK

・春 温かくなってきたら1回交換

 

春に1回交換したら、その後は蛹になるまで交換は不要です。

しかし場合によっては交換が必要な状況もあります。特に幼虫が土から出てきてしまっている場合は土の環境が悪い可能性が高いです。

考えられる原因としては、

・土の交換忘れによりフンが溜まっている、または水をかけすぎている。

→土を新しいものに替えましょう。

・枯れ葉や木を含む土の場合、それらを分解する微生物による炭酸ガスが発生しています。通気性が良ければこの炭酸ガスは自然に出ていくのですが、通気性が悪い環境の場合は炭酸ガスが溜まってしまい、幼虫が呼吸できなくなってしまいます。これは土が古い時ではなく、まだ微生物の働きが活発な新しい土に替えたばかりの頃に起きやすい現象です。

→通気性をよくしたり、一度土を取り出して広げ、加湿しながら数日間置いておくとガス抜きができます。

できるだけ良い環境をキープしてあげるためにも、飼育ケースを置く場所にも気を付けましょう。屋外は気温が上昇しやすかったり、雨により多湿になってしまうこともあります。家族が主に過ごす部屋では、冬の間の暖房などにより温度が上昇してしまい、幼虫が羽化してはいけない時期に羽化してしまう可能性があります。

家で飼育するなら、温度の変化が少なくて直射日光も当たらない玄関の飼育がおすすめです。

おわりに

冒頭にも触れましたが、幼虫がどのような成虫になるかは幼虫時代にどれだけ栄養を吸収できたかで決まります。つまり成虫になってからどれだけたくさんの餌を与えても、成虫の大きさは変わらないのです。栄養をたっぷり吸収できた幼虫は大きな成虫になりますし、吸収できなかったものは成虫になっても小さいままです。

あまりすることがないような幼虫時代ですが、幼虫の過ごす環境に丁寧に手をかけてあげることで立派なカブトムシに育てることができます。ぜひ今回の記事の参考にしていただきカブトムシ飼育を楽しんでみてくださいね!

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